« 『真打披露』 | メイン | 『昼下がりの情事』 »

タイ映画

 ちょっと以前、タイ映画を二本ほど観てきた。
 マイナーな映画だが、タイ映画をバカにしてはいけない。
 『マッハ!!!!』や『アタックナンバーハーフ』を作った国。

 今回観たのは『地獄のホテル』『トム・ヤム・クン』。

 『トム・』のほうは、『マッハ』で一躍脚光を浴びた、トニー・ジャー。名プロデューサーがつけばブルースリーに匹敵するものを持っているが、残念。
 ハリウッドが乗り出してこなかった。
 稀代の名優を失った。

 『トム・』はビデオになることはないが、『マッハ』はビデオ屋にある。ノーワイヤー、ノーCG、ノースタントで、これだけのアクションが出来る俳優は今現在、彼しかいない。

 『トム・』で、長回しのアクションシーンがある。カットが入らず延々と続く。
 ちょっと考えられない。映画史に残る。イキが上がって酸欠になっているのがわかる。

 ただ残念なのは、タイ映画界のスタッフの実力が低すぎる。映画は総合芸術。いろんなエキスパートの集まりで完成する。一人で作り上げたのはチャップリンで終り。
名優だけで映画は完成しない。

 で、『トム・』は駄作。ハリウッドの資金さえ入っていれば莫大な興業成績を上げていたのに。惜しい。あまりに惜しい。

 ハリウッドはトニー・ジャー主演のアクション映画を何故つくらない。もうあと3年で彼の旬は終わるというのに。

 彼をタイで終わらせるのはもったいない。

About

2010年10月25日 19:41に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「『真打披露』」です。

次の投稿は「『昼下がりの情事』」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.32