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北部九州方言

 あんまり『悪人』のことばっかり書いていると、そんなに面白い小説なのかと思われると困るが…。

 ただ、北部九州が出てきて興味がわいているだけ。

 映画では、長崎、佐賀、福岡の方言の違いを使い分けていた。

で、よく考えると、この映画、生粋の福岡出身者はいない。主要な登場人物は全員他県出身。みんな福岡に出てきた連中。

 ツマブキ君の役は長崎。深津さんは佐賀。殺される子も佐賀。大学生は湯布院。
 福岡方言の使い手はいない。舞台は福岡なんだけど。

 おそらく、九州以外の方にとってはみんな同じに聞こえてる。
 ちょうど我々が、奈良、和歌山、三重、大阪が同じに聞こえるように。

 大阪の人は、奈良和歌山三重と一緒にするなと不満があるだろう。
 我々が「佐賀と一緒にするな」というように。佐賀の人も、福岡と一緒に観られると不本意に違いない。

 『悪人』。北部九州の方言を丁寧に使い分けているところも嬉しい。
 ミスキャストは大学生か。

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2010年09月16日 17:31に投稿されたエントリーのページです。

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