博物館が好きでよく行く。教職員の研修費で安く入れることもある。
特別展示で『〇〇展』というのがある。
そこでいつも考える。
数年前『大英博物館展』(これは不思議なことに美術館であった)。最近では『トリノ展』(トリノにある博物館の展示)。
ヨーロッパ博物館の展示物が福岡までやってくる。
で、展示物はというとエジプトやメソポタミアのものだったりする。大いなる疑問が生じる。
だって、黄金の埋蔵物や、石棺や、装飾品は本来その国のもの。確かに戦利品として奪ってきたものは戦勝国のものかもしれない、だけどやっぱりエジプトから略奪してきたものは、エジプトのもの。
アングロサクソンの言い分は
「自分たちが発掘管理しなかったら、貴重な文化遺産が盗掘されて、地下組織等々に流れて雲散霧消してしまう。政治機構のしっかりしていない国に管理は任せられない。だから自分たち(白人欧州人)が管理する。」
というものらしい。
もっともらしく、聞こえるけど、これが『偽善』の典型例。
いろいろ理屈つけたって、所詮小学生の屁理屈と一緒。
貴重な文化遺産は作った人々の末裔に所有権がある。たとえそれが盗賊に盗掘されても、盗賊が末裔ならば仕方がないこと。
ルーブル美術館も大英博物館もニューヨーク博物館もエジプト、イラク、中近東、中国に返却するのが当然。たとえ見られなくなっても、仕方がない。