子どもの質問に、誰でもその瑞々しい感性に驚かされる。
今回はそのネタ。
ある4年生の少年。担任の先生に質問。
「なんで磁石は北を指すと?」
担任の先生は、初任の先生で話題の「ゆとり世代」。小学校時代、理科室で勉強したことがないという実にかわいそうな世代。
うまく答えられずに私に質問が回ってきた。
若先「どうして磁石は北を指すんですか?」
私「地球が大きな磁石ってのは知ってる?」
若「はい。」
私「磁石は異極同士引き合うでしょ。」
若「あー。そうなんですね。これでうまく答えられます。」
この場はそれでうまく収まった。
本題はこれから。
その質問少年の凄いところはさらなる質問を先生にかぶせてきた。
「先生!磁石はS極はN極と引き合うんでしょ。」
「そうよ。理科で勉強した通りよ。」
「地球は大きな磁石で北極がN極なんでしょ?」
「そうよ。」
「じゃぁ先生。なんで磁石はN極が北極向くの?N極とN極は反発するんでしょ?」
「(絶句)」
この話を聞いて、この少年の感性に感心した。あまりに鋭すぎて、お母さんが高校の物理の先生じゃないかといぶかった。
私は少年と直接話をした。少年の目が輝いていた。
今まで「どうして磁石は北を向くの?」といった質問は多く受けたけど、地球のN極まで突っ込んで来た子は初めてだった。
さぁ読者の皆さん。何と答える?
答は、意地悪だけど教えない。自分で調べましょう(笑)。
自慢じゃないが学生時代、人は1年で取る『電磁気学』の単位を2年も(3年だったかな?)勉強した実績がある。
よかったぁ。あのとき勉強していて。