少々長引くがまだまだ続く『2001年』の話題。
これだけの名画に、少なからず日本との関係がある。
最大の関係は実現こそしなかったが、ラストの『スターチャイルド』出現の場面。
なんと、あの場面を描くのに最初にオファーがあったのは、手塚治だった。
ところがその手塚先生、あまりに多忙でそのオファーを断っている。このことは手塚先生の最大の痛恨事になっている。オファーの文書こそ残ってないらしいが、手紙の封筒が残っているらしい。いつか『手塚記念館』で見てみたい。
さすがキューブリックの慧眼。普通、ペイント画像なら100%ディズニーだろうが、虫プロにオファーを出している。今なら宮崎駿だろうけど。また虫プロがそれを断っているところが凄い。
エンディングに『OSAMU TEDUKA』が出ていたかもしれない。残念だけど、それもエピソードとして面白い。
何の仕事が忙しくて『2001年』を断ったのか知りたい。時代と照らし合わせると『ジャングル大帝』『ブラックジャック』『三つ目が通る』辺りか…。
もう一つ、日本が出てくる。
宇宙ステーションに音声識別機が備わっている。その翻訳は『英語』『ロシア語』『中国語』『フランス語』『ドイツ語』『スペイン語』そして一番右下に『JAPANESE』がある。何となく嬉しい。