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『小紫蝶さんと私』

 以下の原稿は先日の『小紫蝶落語生活45周年 第2回 お笑いまんぷく亭』のパンフレットに掲載しして頂いた私の拙文です。

『小紫蝶さんと私』
                                                粗忽家勘朝
 今を去ること30有余年前。私は田舎大学の落研で、ぬるく活動していました。その頃、自分が一生涯落語に引きずり込まれるなんて夢にも思っておりませんでした。
 田舎です、周りの落語学生よりほんの少しだけしゃべりが得意だった私は、『井の中の蛙』状態でした。
 ある時ひょんな条件が重なり、小佐田定雄さんを訪問することになりました。
そこで、小佐田さんから「勘朝お前に合わせたい人がいる。」と言われました。その時出会った色白長身の青年は、皇太子のご学友のような上品さを漂わせていました。
今日の主役小紫蝶さんだったのです。
まだお互い21歳の頃だったと思います。
田舎の落語学生が、上方アマチュア落語界のトップリーダーと出会ったのです。私の人生は大きく変わりました。
「スゲーッ!私と同じ歳なのに、こんなに上手い学生がいるんだぁ。」ひっくり返りました。カエルが大海を知ったのです。
その時からです、本物のわたしの落語人生が始まったのは。

 それから、無謀にも私は『小紫蝶さんチャレンジプラン』をスタートさせ。『二ちょう会』なる会を願い出て、二人の会を福岡・大阪で開催させて頂くことにこぎつけました。
小紫蝶さんも、根気よく田舎者と付き合ってくれました。
 小紫蝶さんは私にとって、大海であり、また未踏峰の大きな山でもあります。

 今日もまた、打ちのめされて福岡へ帰ることになるでしょう。でもいいのです。私には『小紫蝶さん』という目標があります。だからこそ齢53歳にもなり、生活に何の役にも立たない落語の稽古に熱くなれるのです。

 小紫蝶さん、本日は『素人落語45周年』おめでとうございます。
御迷惑でしょうが『素人落語100周年』まで、あと少し私の前に大きく立ち塞がっていて下さい。
『小紫蝶さんチャレンジプラン』はまだまだ続きがあるようです。
                   2010年2月13日

 以上、拙い文章ですが、私と小紫蝶さんの関係を文章化してみました。

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2010年02月16日 05:40に投稿されたエントリーのページです。

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