今回のタイトル『OB』とは08君のOBとは違います。(しかし誤解を受ける芸名だね。)
久しぶりに現役の練習合宿に参加した。今を去ること30年前の練習合宿を思い出して、少々ノスタルジックになってしまった、あの頃はまだウブだった。落語のこともよく知らないでよくやったもんだ、恐いもの知らずだった。
30年前、夏の合宿の頃、時々OBと一緒に練習合宿をした覚えがある。
大変失礼な話だが、その頃OBと一緒に練習合宿をするのは嫌いだった。何が嫌いってOB達が偉そうにしていたから。(今風に言えば『上から目線』というやつ。まだこの『上から目線』なる言葉は私の中では認知されてない。)
当時のOBがさも解ったふりして能書きたれているのを、当時20歳前後の粗忽家勘朝はきっちり見抜いていた。そういうOBに限って生客(なまきゃく)相手の高座では滑っていた。
「面白くもないのに、なんでOBは偉そうなんだろう?」と喝破していた。その反面教師で、「自分がOBになったらそんなOBにだけはならんどこぉ。」と思っていた。
このことだけは忘れずに現役練習合宿に参加した。
大学のサークルが、中学高校の部活と決定的に違うのは自治が移譲されていること。自己責任がある。事件事故は全て自分たちが負う。高校までは学校や担当教師が負ってくれる。ここが大学サークルの醍醐味。
だから全て自分たちの責任を謳歌しながら活動していた。そこへ闖入してくるOB達の不見識が許せなかった。
だから、今回の合宿へも偉そうにしない工夫をしながら参加した。OBの存在そのものが『偉そう』だから、より精一杯現役に気を使いながら参加した。
08君は実にいい立ち位置で活躍していた。(08君とOBの微妙な使い分けに気づいてください。)
現役と内浜落語会のコーディネイターとして能力を発揮していた。
現役の芸が未成熟なのを俎上に上げるOBにだけは成り下がりたくない。それがOBの見識だろうと思う。
で、20歳の勘朝が一番影響受けたのがOBの一人だったんだから、世の中はわからない。
影響受けたなんてもんじゃない。リスペクト(その当時こんな言葉なかった)なんてもんじゃない。
勘朝の人生全てを賭けたOBが目の前に現われた。(ホントに、人生が変わった。)
この人こそが現在の内浜落語会、諸悪の根元(笑)。そのOBが勘朝の人生に登場しなかったら福博落語歴史が変わっていた。
楽笑亭小きぬ。その人。