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じゃあ、おんなじようにやってみて。

今の仕事(通訳やガイド)を始めて、約3年なのだが、
よく言われるのが、


「上手ですねー。」
という一言。

もちろん、相手は褒めるというか、好感的にというか、
とにかくいい意味で言ってくださるのだろうけど。


正直、非常に返事に困る。
なぜか?


お金をもらっているプロの私は、「うまくて当たり前」だからである。

別に、自分がすごいとか、完璧とかそういうことを言っているわけではない。
ミスしないときはないし、シビアな現場になればなるほど、
「あー、あのときはあっちの表現をすべきだったなぁ・・・。」と思うときが多い。


ただ、そのミスがあっても、次の瞬間にすぐフォローするので、
現場で問題にはならないし、
クライアントに迷惑を、ということも、今までない。と思う・・・。
クレームは来てないので。準備もしっかりしますしね。

まぁ、こうおっしゃってくださる方は、いい意味で褒めてくださってるのだろうが、
さらに困惑する発言をなさる方がいる。
それは・・・。


「こえびさんぐらい話せたらいいですね。」

おいおい、それはないだろう。
あのねー、私が今まで、どれだけほかの娯楽をあきらめて、
そして、さまざまな犠牲(夫)の上で、この仕事が成り立ってるのか、
わかってるわけ?????

初級に毛が生えたぐらいで、上から目線で言ってんじゃねーよ!!!!!!

とまでは、
思いやり0パーセントの私でも言わないが、そういう表情を、している、はず。

ここで大事なのは、
「私も、こえびさんぐらい話せるようになりたいです。」
という発言との違いである。

文末が違うだけで、大きく印象が違うのだ。わたしにはね。
「死ぬほど努力してくださいね。」と、いじわるな返事しかしないけど。


韓国語は、他の言語に比べて、初級段階での成長がわかりやすい言語で、
「私も話せますよ。」って言う学習者もいらっしゃるのだろうが、
それはあくまでも、趣味。

言語でお金を稼いでいる人、いろんな現場を経験している人と、
同じ土俵に乗ろうとしないことをお願いする。

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2013年04月18日 02:06に投稿されたエントリーのページです。

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