朝日新聞土曜版、「be」の青い方に、
作家が食についてエッセイを月替わりでつづるコーナー?がある。
普段はうちか事務所にこもっているであろう作家たちの、
食に関する話は、なかなか面白い。
今月は、平野啓一郎。
私は、「かたちだけの愛」しか読んだことないけど、
「あぁ、こういう恋がしたいなぁ・・・。」と初めて思った本。
普段は、何を読んでも、そんなこと思ったことないんだけど。
で、今日の内容。
詳しくは元ネタを読んでいただきたいのだが、
簡単に言うと、「おいしい」というのは、そのときに感じるのではなく、
たとえば大学時代に好んで食べていたものや、なじみの店に、
ある程度いろいろおいしいものを食べて、大人になった頃に行くと、
あまりおいしくない、と感じ、それで気づくものだ、ということ。
なるほどねー。
私は下戸だから、お酒の話はできないが、
果汁10%のオレンジジュースから、
100%有機農ストレートオレンジジュースに替えた直後は、
さすがにおいしいと思うだろう。
でも、また10%のジュースを飲めば、それ以上に、
100%ジュースの「おいしさ」との落差をひしひしと感じるだろう。