夏休み期間映画三昧。
『犬神家の一族』
角川映画。
令和の若者は、かつて我が国に「角川映画」という特異なジャンルがあったことを知らない。
話せば長くなる。
角川書店というのは、元々、辞書を売ってるような二流の書店。
そこの若旦那に角川春樹という、後継ぎ。彼が名プランナー。
アメリカの読み捨て書籍(ペーパーバックス)にヒントを得て、文庫書籍を売り出す。
売り出す作家に当時江戸川乱歩に隠れた横溝正史を探し出す。
これが売れた。異常な売れ方。
『八つ墓村』『悪魔が来たりて笛を吹く』『獄門島』
そして、一番売れたのが『犬神家の一族』。
天才角川春樹はそこで満足しない。映画製作に乗り出す。
監督をな、なんと名匠市川崑。1964年『東京オリンピック』の監督。
面白くないはずがない。
売れに売れた。
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今回リバイバル。
スケキヨといえば知らない昭和親父はいない。
出てくる俳優陣もまた驚く。よくあれだけ集めたものだ。
ストーリーが良くて、監督が良くて、俳優陣が良ければ売れる。
ただ、角川春樹は当時大博打を売ったらしい。
NHKアナザーストーリー。NHKプラスでご覧あれ。