二月の商店街寄席で『鰍沢』を掛ける。
もう20年前に演ったネタ。
かなり渋いネタ。笑いはほとんど出ない。落語を初めて聴くお客様には骨。
ただ、最近の商店街寄席のお客様はかなり落語を聴きこんでらっしゃる。
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噺を追究すると、かなり仕込んであるのがよく解る。円朝師匠作。
毒が仕込まれる。山の中でトリカブトのアルカロイド系の神経毒。
お熊は致死量を玉子酒に仕込む。ただ、旅人は半分しか飲まない。
作ったのは亭主、伝三郎。生薬屋手代。
自分が作った毒。
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以上の内容が仕込んである。
これをお客様につたえなければならない。
二月の商店街寄席。南アルプスまでお客様を連れていきたい。