第一章サラ金
彼が超えなきゃいけない山。
カードに限度額がある。
しかも4万程使っており後、51万必要。
売る側も必死。売上ノルマがある。店が被ることになる。
(極秘)実はコンビニにもある。店じゃなくて店員がかぶる。
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彼はΩ店の薦めで「サラ金」へ。
明らかに暴力団風。彼は小心者。免許証を持ってたが、忘れたと言い、難を逃れる。
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次に向かったのがコンビニ最大手。〇金のキャッシュローンが使用できる。
ココで躊躇すればいいのに。躁病の怖さ。何のためらいもなく、高額借金。
重くのしかかるとも知らず。
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札束を汗で湿らせながらダッシュでΩ屋さんへ。
購入。使用説明を至福に浸って聴きいる。
聴き終って、一つ質問。
「1分たったら爆発する起爆のスイッチはどこですか?」
「お客様、それは映画だけです。」
「はぁ、そうですよね。」とはいいながら素直に認めたくはなかった。
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左手の重さに、購入の喜びで大満足の帰り路。
バイクの排気音までΩΩΩΩ・・・と聞こえる。
果てしなく愚かな一人の老人。
借金したコンビニに勤めることになろうとは知る由もなかった。
完
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後日この哀れな物語を唯一無二の友人O先輩に聴いて慰めてもらう。
観た映画が『慰めの報酬』。チャリヤイさげ。
一部フィクションがあるが、概ね実話。読者には落語よりずっと面白い。