プロ教師を引退して、数カ月。
大きな声を上げることが無くなった。
別に怒って大声をあげるのでなく、教室のすみずみまで響く声を出す機会が無い。
今まで職業上で、張る声を上げていたことをしみじみ感じる。
喉が細くなっている。困った。
(正確に表現するなら、声を発する微細な筋肉を使いこなせてない。)
室見川に行って発声練習していると、散歩している方々から奇異な目で見られる。
だが、そのような眼を気にしている場合じゃない。
あごの関節を、ガタリと開いて大声を張り上げないと、商店街寄席のトリは勤められない。
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声を作りあげる難しさに、つくづく思いやらされる。