エメリッヒ作よりは、面白かったけど、敢えて評論させてもらうなら、『ゴジラ』とは違う。
迫力抜群だし、生物としての表現も見どころがあった。だけど違う。
咆哮や放射能吐きも見事だけど、違う。
海へ帰っていくラストはいいけど、違う。
まずもって、ゴジラのテーマが流れない。
対立悪を設定したのはいいが、放射性物質を食料にするという設定は噴飯もの。
無機質を食料に出来る生命体はあり得ない。遺伝子という概念が欠如している。
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ゴジラにガメラのキャラクターを加味してはいけない。
ましてや、ギャオスまで登場させるなんて、とんでもない。東宝の看板がなく。
ガメラは子どもの味方で、人間臭さを持っていた。それはガメラが最初から持ってたキャラクター。 日本人はみな納得している。
ゴジラは徹底した【色悪】が本寸法。
駄作に拍車をかけたのは、子ども役があまりに下手すぎる。
家族愛を持ち込むな!
『パシフィックリム』のように徹底した怪獣ムーヴィーにしてほしかった。
家族愛のダレ場が長すぎ!
ここまで叩くのはご法度だけど、昭和30年代を生き抜いた者にとって『ゴジラ』は聖域。
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ハリウッドに『ゴジラ』は無理。
ここは一番、円谷プロを再建させて、東宝で制作してもらいたい。
10万円払ってでも観に行く。製作費の募金があれば喜んで払う。
エンドロールに名前出してくれるならもっと払う。
エキストラに出してくれるなら・・・・。
それくらい何でもない。