四半世紀も昔。
夏休みに突入した頃、人間わざとも思えないような忙しさをこなしていた。
落語はもちろん、仕事も、所帯も、その上鋼(はがね)入りのスポーツマンだった。しかも青春を謳歌していた。40日間の夏休みを120日分使ってた。
いつ寝てたのだろうと、今思うと信じがたい20代後半。
合宿場所を確保しながらトレーニングして、ネタを仕込んで。夜は飲み歩き。
常人の業ではなかった。まさにフィーバー。フィーバーには狂犬病という意味もある。ぶっ飛んでた。
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今その頃の1/4程度で音をあげる。
勘尺がプロデュースしてくれて、全員で演者を努めてくれて、ビヤガーデンを勘心・楽狐が手配してくれて。
隠居さんになった気分(笑)。
悪くない気分。
ただ、寄席に隠れての背徳感がない。
昔の寄席はダークな部分がおおいにあった(笑)。
陰でコッソリと秘め事があったり。
体力も精力も陰りが見え隠れするようになっちゃ・・・。
それでも夏の寄席は来る。
あと二日。
暑くなれ、内浜落語会。
寄席が終わった後、ギラギラの「艶色 ザ ナイトビヤガーデン」で芸の総括を語るぞ! 勘朝の体力が衰えても内浜会員のパワーは健在なず。
鴈治郎もいれば楽狐・勘心もいる。勘楽も勘也も一番若い勘人がいる。くーるもやよいも。はじける。南新地に勘〇を連れて行くのは誰だ!
セクハラ・パワハラ・アカハラはなし。
ハラスメントするくらいなら同棲するくらいの覚悟で口説くように。
ただ、他の客とけんかだけはしないように
『ひと夏の経験』談を語り合うぞぉ。
250回へのパワーはここから生まれる。
立秋が来た時、今年の夏は遊びまくったという充実感を持つように(笑)。
ただし、所帯持ちはそれなりに節度ある態度で。
あと48時間で、危険な夏の幕が切って落とされる。
これが芸事に携わってる者の醍醐味!なんでやねん。(ここ本歌取り)