昔、むかーし。『日曜映画劇場』で観た。
レンタルなどと言うインフラが整備されてなかった頃。
固唾をのんで見入った覚えがある。これをはずしたら二度と見ることはできない、といった集中力。
思えば、我々世代の集中力はこういった、インフラ未整備で筋力を高めていた。
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３０年前観た映画をデジタルリマスターで、映画館で観ることが出来るようになった幸せ。
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至福感に包まれて観賞しながら、ふと違和感を感じる。
観た経験はあるけど、どこか違う。・・・どこが違う???
１５分ほどたってようやく気付いた。
「あっ、日曜洋画劇場で観た時は「白黒」だった。」
本作は見事な天然色作品。
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ビリーワイルダーは「緑」を見事に使ってた。
３５年前の白黒テレビで「緑」は出ない。
黒と緑の配色。
今風に表現するなら
『モンスターエナジー』カラー
『ＫＡＷＡＳＡＫＩ Ｎｉｎｊｙａ』カラー
シャーリー・マックレーン。黒のスーツと緑のストッキングがとてもセクシー。
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『幸せの黄色いハンカチ』を白黒で観るような愚かさ。
ただ、想像力はたくましく育つ。
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書きながら気が付いた。
もしかして、『アパートの鍵貸します』もカラー作品？
知らないのは、私だけ。
恥ずかしさも 一人静かに おらが春