今村昌平作:ドキュメンタリー商業作品。1967年。観てない。
シネラがドキュメンタリーシリーズを興業(や)ってる。必然ノンフィクション作品鑑賞が高くなる。
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個人情報が、どうのこうのといった社会でなかった。だから、完成したような作品。
今でも、被撮影された方々の子息令嬢がリアルタイムで生活してあるだろうから、とても気配りをしなければならない作品。
昔 (たかだか40年ほど前) は、凄かった。
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クランクインした当初は、ドキュメンタリー作品。
途中から「映画文法」が劇的に変容する。まさにドラマティック。
簡単に言えば、ホンモノが途中フィクションになる。実験的な作品。
客は戸惑いながら、作品を追う。
ドキュメンタリーで撮られていた女性が、途中から女優になり。演技しだす。
非常に稀な例。
相方は露口茂。『太陽にほえろ』の山さん。こっちはプロの男優。
女優がフィクションゾーンに入る頃から、みるみる美しくなる。
ライトが当たってカメラが回り始めると艶が出る。
本物より演技の方が美しい。
芸の奥深さ。
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人間を極限まで追う、今村昌平の凄さ。
途中で作品に出てきて一席ぶつ。
演技者としてもイイ。