てつかる寄席。
勘Sの初高座を聞いた。
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今まで初高座をおそらく100人以上聞いてきた。
内浜落語会出身が今まで100人を越えている。
初高座までは責任持って教える。
間違いなく、誰もが初高座を経験する。
とてつもない天才を聞いたことがない。
落語に天才はいない。
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初高座は、誰もが一生懸命にやる。間違いない。
手抜きの初高座は無い。
アレと似ている。
初体験は一生懸命。
慣れるに従って、自己満足のどうでもいい行為ですませる。
で、誰もが間違いなく自分の下手さに気がつく(笑)。フカイネ。
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気付かない奴はそれまで。
ココからがスタート。
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誰もが、落語をなめてる。
勘Kも、勘Yも、勘Zも、勘Tも、勘【勘】が付くものは皆なめて入ってくる。
あまりに勘朝が楽勝で落語を演ってるから。
努力を見せると、自分より上手い奴が出てくる(笑)。
それでいい。
落語は敷居が低くて、鴨居が高い芸。
ただ、奥座敷は見えない。
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内浜落語会は、あっさり初高座を数か月で経験する。
プロはそうはいかない、高座に上がらせてもらえるまでが大変。
内浜落語会は初高座が早い。
初体験をさっさと済ませた後、打ちのめされる。
何度も何度も、そびえ立つ落語の壁に挑んでいく。
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ここで、大きな問題が立ちはだかる。
じゃぁ、年数をかければ上手くなるかという事。
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私が知ってる限り、20年以上演ってても上手くならない者もいる。
とても残念。
20年以上がもったいない。
他のことやってた方がよかったのかもしれない。
でも、それも人生。
何やってても、自分が満足していればいい。
聞かされる方は災難。
『寝床』。
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少なくとも、ウチで初高座を経験した者の責任は私にある。
勘Sの初高座を聞きながら、楽屋で考えた。