残念だけど、粗忽家勘朝はもうこれ以上上手くはならない。
自分でもショッキングだけど、客観的な事実。間違いない。
少し前から、自分の伸びシロについて考えていた。
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思い返せば、30年ほど昔、勘朝絶好調時代が確かにあった。
どんどん上手くなってて、このセンで行くとプロでもやれるかも、という愚かな妄想に耽っていた。
何しろ、トーンの高い声は出る、滑舌はいい、人物・情景を表現できる、客を納得させられる。OB会に出ても周りはオール下手。
自分より上手い演者はいなかった。田舎の落研の悲哀。
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完全な井の中のカワズ天狗状態。アマチュアのバカほど扱いづらい物はない。嫌なヤツだった。
それを見かねて、Kさん、Oさんが、小紫蝶さんと出会わせてくれた。
(いずれ、楽狐日記に登場する。)
その上手さ・上品さにひっくり返った。
「別世界だから仕方ない。」と帰りの寝台列車のマクラを濡らした。ホントに。
(おそらく勘朝が他人を褒めるのは最初で最後。)
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鼻っ柱を完璧に折られて・・・、なんやかんやで今。
もう残念ながら、勘朝に伸びシロはない。
事実に少々たじろいでる。
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たじろいているのは他にもある。
内浜落語会全体として見た時、全員が伸び悩んでいる状況。そして、誰がそれを打ち破るか、ということ。
ウチに今から、どんどん上手くなるモノが、いるのだろうか。
相変わらず、そこそこで満足していないか?
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みんなもっと悩んで、のたうちまわって、家族を泣かせて、客を笑わせる努力をおしまないで・・・。
ちいさく納まって、お客様がどんどん減っている。
商店街寄席の300回はない。
ゲストを頼りにしてはいないか?
会長と、その配下の会員はドンと構えて、お客全体をドカンと笑わせて帰す。この気迫を忘れてないか?
自分のヘタを認識した今、さっさと隠居ロードを歩きたい。