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第182回 商店街寄席

 番組
 『看板のピン』(ネタおろし)    勘心
 『桃太郎』(初高座)        勘十
 『八五郎坊主』(ネタおろし)    楽狐
  お仲入り
   抽選会              勘朝
 『はてなの茶碗』          勘米

 演者の平均年齢が、異様に高い渋いおっさん寄席だった。

 『看板のピン』:勘心
 活躍が著しい。2か月連続で新ネタを仕込んできている。年齢を考えても、そうそう覚えられるものではないが、ネタを上げてくる。本業は、大丈夫だろうか。
 反応良くテンポもよく、語ってた。ネタ・落語の勘所を掴んできている。公民館等へも出て行って腕を磨いている。

 『桃太郎』:勘十
 稽古十分で臨んで来た。初高座でここまでやれれば十分。ネタが飛ぶのは誰しもやる。そこをどう切り抜けるかで真価が問われる。実に楽しみな新人。新人と言うにはいささか老獪すぎるが(笑)。
 お客様に覚えてもらったことだろう。近いうちにまた上がる。中堅連中があわてる。

 『八五郎坊主』:楽狐
 技巧派では追随を許さない。どかんどかん笑いを取ってきた。
「このネタそんなに面白かったかなぁ。」とテクニックに感心する。枝雀を伝えられる素養を持ってる。コンパクトに治まらずに。もっともっと多少崩れてもいいから、スケールの大きな落語を聴かせてほしい。そうなる技巧・素養を持っている。

 『はてなの茶碗』:勘米
 あまりに楽狐がウケてたので少々心配してたが、全く動じない。上方落語の会の総領だけある。場数はTOPクラス。演じた後修正を重ねると、もっと完成度が高くなる。
 お客様との呼吸の取り方は仕事柄慣れたもの。サービス満点。トリの職責を全うしてくれた。貫禄は会長よりある。

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 席亭として、大満足の落語会。これだけ演者が揃えばお客さまにも満足してお帰り頂ける。

 インターミッション取ってる会員に、いい刺激になった。こんな高座観ればあわてるし、また出たくなる。これは高座に上がったことのあるものの業。
 稽古十分の落語は安心して楽しめる。

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2012年05月27日 10:07に投稿されたエントリーのページです。

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