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志らくの憂鬱

 今週の『真打共演』に志らくが出た。『金明竹』。(プロだから実名出してもいいだろ。本人が読むわけない。)

 それぞれ聴き方が色々あるだろうが、志らくの【もがき】を感じた。
 『金明竹』を【さわりすぎ】ている。会場の客は喜んでも、全国の落語愛好家はきつい。
 今の志らくを評価するのは、苦しい辛い。 

 柳昇師匠が『弥次郎』を『南極探検』にした例もあるが、落語愛好家が落ち着くまで30年かかっている。

 志らくの演り方が、暴挙か快挙か30年後、芸の伝承者がいるかいないかでわかれる。落語を知らないバカ学生は演っても、プロはやらない。

 

 志らく。20数年前、売れるのは早かった。勢いで行くと志の輔抜くんじゃないかとも思った。
 映画の評論もやってるが、アマチュア評論家でしかない。あの位だったら大学映画研究会だって、粗忽家勘朝だって言える。
 映画もつくったが、ブラック師匠にめった切りにされてた、惨めだった。

 20年前、懸命の努力に共感もした。談志が可愛がっているのがよくわかった。

 いつからだろう、ハッと気がついたら、談春に抜かれていた。完全に水をあけられている。抜き返すのは無理。

 同門、談慶はサラブレッドで生きている。ブラックは完全にわが道を行き、もしかすると笑志にも抜かれるかもしれない。
 本人が一番気付いているはず。ここにプロ芸人の酷さがある。逃げることが出来ない。

 志らくの憂鬱。

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2011年01月27日 21:13に投稿されたエントリーのページです。

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