『落語クラブ発表会』をやる。
このような演出を、25年以上やっている。
初会(初めて観る)のお客や演者は、驚くし緊張もする。
こういう舞台演芸は、演出家の腕次第。
ネタもさながら、演者や舞台をどのように創造するかで決まる。
ライブの成否は、チケット頒布の時から勝負が始まる。
今回は『エコマーク・グリーマーク5枚』と交換。チケットを手に入れたい者は、結構真剣に、普段はどうでもいいマークを躍起になって集める。
それだけで、ライブへの期待感が昂ぶる。
次は、『異空間』の創造。日常を消し去る努力。
客の頭に『小宇宙』を作る。客が、小屋(部屋)に入った瞬間、『日常』から引き離す。
これで、演出家の二の矢が放たれる。
とどめは『トリックスター登場』。さっきまで一緒に給食喰っていた友達や、
朝、普通に送り出した子どもが、突然『演者』になって現れる。まさに『トリックスター』登場。後は、可笑しくもないのに、客は、舞台に引きずり込まれる。
舞台芸術はこうして創造される。
蜷川幸雄も、倉本総も、浅利慶太も、基本ほとんど変わらない。ちょっとした才能と、金がかかっているかどうかの違いだけ(断言)。
オスカー・ワイルドも、バーナード・ショーも、否定はしない。
ここで注意しなければならないのは、『演者・トリックスター』を褒めすぎてはいけない。芸で身を持ち崩す連中が大勢出てくる。子どもの人生を簡単に変えてしまう。(勘〇と)同じ轍を踏ませてはいけない(笑)。笑い事ではない。