『二人会』で扇遊師匠の『子ほめ』を観た。
最初、まくら聴いて「あ~『子ほめ』かぁ。」くらいの気持ちだった。
子ほめは今まで300回以上聴いたことがある。持ちネタにはないが演(や)れといわれれば、演れる。軽い気持ちで扇遊師匠の『子ほめ』を聴いていたが、5分ほど聴いているうちに「ぞくり」ときた。
何回も 聴いているはずなのに
「これが『子ほめ』かぁ。」
と不思議な気持ちになってきた。
爆笑に次ぐ爆笑。『子ほめ』がこんなに面白いネタだったとは…。今までの『子ほめ』は何だったのだろう。
「目から鱗とはまさにこういう状態なんだ」と聴き終わってしばらくぼーっとしていた。プロの恐ろしさ、凄さをまざまざと見せつけられた。
もしかすると、今まで
“面白いネタを面白くないように演じていたのではないか”
と考えてしまう。
そでで聴いていた勘也、つき菜は最高の経験をした。
これを聴きのがしたうちの若い連中の不運は計り知れない。東京の演芸場でも滅多に見られない。お金を払いさえすれば経験できるものでもない。めったにない高座だった。