小学校には、お習字の勉強がある。
普通お習字の時間は、子ども達は文字を一生懸命まねることからスタートする。
学習の『めあて』は限りなくお手本に近い文字を書くことにある。
全国の小学生はたった一つの文字のお手本に近い字を極めようと、一生懸命稽古する。
小学生のお習字はそういうもんだと思っていたが、どうも違うらしい。
習字とは、文字のお手本を真似る稽古を通して人間性を涵養(かんよう)することにあるらしい。
稽古とはどうもそういうことらしい。作品を仕上げることではなくて人間を仕上げることにある。
図工もそうらしい。作品は触媒で、創り上げるのは人間らしい。塾じゃ教えないはずだ。時間をおそろしく使う割りには、効果が見えにくい。
しかし、教育の本質はここにある。
何も習字や図工で小野道風、ゴーギャンを育てようというのもじゃない。
教育は深い。